ナマズンの会計士受験お勉強メモ

会計士試験に必要だろうなと感じた事前知識や心構えを書くぞ

このブログについて(2019/11/23更新)

無計画完全手作りブログなので記事の追加が遅れています。

見てくれている人がいても更新がないと見捨てられる気がするので、この記事でお知らせをしていきます。

 

<今の段階で思いついていて、今後やろうとしていること>

・短答、論文の各科目ごとの勉強法について書く

・勉強法の中でも特に注意喚起が必要な項目について詳細な記事を書く

・勉強法以外で会計士受験において気をつけなければならないことについて書く

・知識を増やしブログの見やすさを改善する

・超絶見やすくて使いやすい記事一覧を作る

 

 

<言い訳>

社会のゴミから抜け出したので、記事を書くための時間の確保が難しくなろうとしています。

それでも2019年内に「各科目ごとの勉強法」については解決しようと思っています。

論文式試験勉強法〜監査論〜

このブログの論文式試験のお話は、主に12月組又は過年度論文生を想定しています。5月組は全く異なるアプローチでないと時間が足りず通用しないと思います。

 

 

<前提>

私は論文の監査論が最も苦手であり、普段の答練でもごく稀に名前が載る程度でしたので、他の記事以上に「ただの参考」として以下を読んでください。

 

<短答と論文の違い>

短答と比べて範囲が狭くなります。

会社法や金商法、その他細かい話は範囲から外れます。(監査基準に書かれている細かい話は法令基準集に載っているので仮に出題されても探せば正解できます。)

 

必要な知識が深くなるのか?と 言えばそう言うわけではありません。

新たに入れる知識は「基準改定の背景と内容」が主で、あとは短答の知識と変わりません。

しかし、この短答の知識が問題で、「大体知っているけど必要十分な内容を正確に書けないこと」が大きな壁として立ちはだかります。

したがって、論文式試験に向けての勉強は、「正しい知識を正しい順序で必要十分な分量のみ書けるようにすること」が最も重要になります。

 

<監査論に関する知識及び注意点>

①平成14年以降の改定の背景と内容を覚え、書けるようにする。

②単語を正確に覚え、使い分けられるようにする。

③法令基準集に載っていない論点を理解する。

 

〜解説〜

 

①についてですが、監査論は、背景を問う問題が多く出題されます。「背景を答えなさい」という直球の問題だけでなく「改定前の問題点を説明しなさい」、「改定前まで指摘されていた内容を説明しなさい」など、「背景」という言葉はなくとも背景を問う問題が出題されます。また、背景は法令基準集に載っていないため、知らなければ書けません。合格する気のある受験生ならばみんな覚えますので(正確に書ける訳ではない)、ここで差をつけられないように、書けるようにしておきましょう。

 

②についてですが、短答では単語を正確に覚えなくとも雰囲気で正答することが出来ましたが、論文では正しく文字で書かなければなりません。当たり前のことなのですが、例えば、内部統制監査の検討項目は「評価範囲、評価手続き及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討すること」ですし、適正性準拠性にかかわらず必要となる会計基準に関する監査人の判断は「経営者が採用した会計方針が会計の基準に準拠し、継続的に適用されているかどうか、会計方針の選択や適用方法が会計事象や取引の実態を適切に反映するものであるかどうか、財務諸表が表示のルールに準拠しているかどうか」ですし、これを間違えずにちゃんと書けるようにしないといけないのです。(てにをはレベルで一言一句と言う意味ではないです)

前者であれば範囲手続き結果の3点のうち1点でも漏れると意味が変わりますし、あくまでも検討する対象は内部統制報告書ですし、これらを必要十分な範囲で書けなければいけません。後者であれば、適正性だの準拠だの適切だのとゴチャゴチャしてますが、書けなければいけません。

したがって、正確に、必要十分な内容を書けるよう、何度も読んで書いて模範解答と照らし、何が足りているのか又は足りていないのかを覚えていきましょう。

 

③一般原則、不正リスク対応基準、四半期レビュー、内部統制監査、公認会計士法、倫理規則は載っていません。これらは知っていなければ解けないので、知っているかどうかで差が出ます。あまり深掘りしても無駄なのですが、答練で出題されるような、みんなが覚える基本的な箇所は暗記して覚えるようにしましょう。

逆に言えばこれ以外は載っていますので、本番で時間が余った時には頑張って探してみましょう。

 

<初学者向け、勉強時期について>

 

短答知識から新たに増やすものは少ないので、焦らず会計学や租税法を優先すると良いと思います。 しかし、単語を正確に書く練習は短期間で出来るものではありませんので、例えば、予備校の答練のタイミングに合わせて勉強をしていくのが良いのではないでしょうか。また、書けない問題は多くても、解けない問題は少ないと思いますので、最悪答練の後追いで、書けるようになるべき問題を正確に書くようにしていく方法でも良いと思います。

 

<監査論の勉強の仕方>

まずは問題集を利用し、模範解答を丸暗記しましょう

丸暗記が終わったら、「何をどこまで書けばいいのか」を考えながら問題集を解き直し、丸暗記した知識の質を高めましょう。

なぜ丸暗記を優先するかと言うと、監査論は理論の流れがわかると「わかった気になる」からです。わかった気になって単語を正確に覚えず必要な答案を書けなくなるのでは本末転倒ですので、まずは単語を正確に覚え、そのために模範解答の丸暗記を優先し、その後、理論の流れを意識して模範解答の解読を行っていくことをお勧めします。

 

問題集の勉強が終わったら、背景を覚えましょう。問題集にも背景の問題が載っている思いますので、そこで暗記が出来ていればそれに越したことはないです。ただ、平成何年の改定ではどんな背景の下、何が変わったのかと言うことを一体として覚えておく必要がありますので、原典を参照しながら覚えることをお勧めします。

 

問題集、背景の暗記が終わりましたら、問題集、答練では足りない重要な箇所を覚えていきましょう。

普通は問題集と答練で網羅的になっているはずなのですが、例えば公開模試で出題するために出し惜しみされている範囲があったりします。私の時だと実施論における各監査手続きの問題がそうでした。

そういった論点は手薄になりがちなので、余裕があるうちにテキストを読み込むなど、知識の追加をしておくと良いと思います。

 

なお、その受験年度に改定がある場合ですが、基本的にはその改定について真正面から出題される可能性は低いと考えて間違いないです。その代わり、当該改定に強く関係する既存の論点について出題される可能性は相当高いので、その既存の論点をしっかりと勉強するようにしましょう。

 

<論文答練について>

①答練を受ける。

②復習していない答練が4個程度溜まったらまとめて解き直しをする。この際必ず時間を計り、制限時間以内に解けたかどうかも重視する。

③②を繰り返し、「基礎答練」「応用答練」などを1ヶ月〜2ヶ月程度おきにまとめて解き直しをする。法令基準集に載っているものが多いので、得点は9割以上、時間は1時間半程度を目標にしましょう。

 

<余談>

短答の時点で単語を正確に覚え、書けるようにしておくと論文監査論がオアシスになるはずです。ただ、短答時点で単語を正確に覚え、書けるようにする必要は全くないですし、その時点では時間の無駄でしかないので、短答時点で「なるべく正確に覚える」程度の心づもりでいるようにすれば良いのかな、と思います。

論文式試験勉強法〜経営学〜

このブログの論文式試験のお話は、主に12月組又は過年度論文生を想定しています。5月組は全く異なるアプローチでないと時間が足りず通用しないと思います。

 

 

経営学とは>

選択科目のうちの一つです。

多くの人が選択しますが、「数学が得意!」な人が選択する統計と違い、「経営が得意!」な人が選択する訳ではありませんから、みんな同じスタートラインから始めることができます。受験生が満遍なく分布するため魔境にはならず、特に理由がないなら経営学選択が安全だと思います。

 

経営学は計算と理論の2つに分かれています。

会計学や租税法と異なり、計算と理論は基本的に範囲が別です。

計算はパッと見難しそうですが、範囲が狭く、行う計算も難しいものは少ないですし、何より素早く計算をする必要が全くないため、勉強すればちゃんと点数を取ることができます。

理論は単語を答えるものと内容等を説明するものが出題されます。ただ、こちらについては「必ずしも予備校のテキストに載っているものが出るとは限らない」、「予備校ごとにテキストに載ってる言葉が違う」ため、「自分が通ってる予備校のテキストに載ってて、みんなが解ける問題で落とさない」ことが大切になってきます。

 

 

<初学者向け、勉強開始時期について>

租税法同様、短答終わってから始めれば良いです。

12月、1月は経営学以外の負担が大きいため、12月、1月は計算をやるだけにしておくと良いと思います。理論は2月以降からで十分間に合うはずです。

 

 

経営学に関する知識及び注意点>

①計算は比較的簡単で、予備校ごとの差異も小さいため、高得点を取れるようにしなければいけない。

②理論は予備校ごとの差異があり、テキストから出るとも限らないため、計算と比べ出来ない問題が多い(必ずしも埋没となる訳ではない)。このため、取れるところを確実に取るようにする。

 

 

<勉強の仕方>

・計算

初見では難しく感じるため、早いうちに出来るようにし、苦手意識を持たないようにしましょう。

①講義を受ける

②計算の講義が全て終わるまでに習った範囲の問題集を確実に正答できるようにする

③②から2週間程度空いたらまた解き直す

④③を繰り返し、知識の定着を図る

 

・理論

①講義を受ける

②1週間以内に習った範囲の単語を覚える

③②から1〜2週間程度空いたら覚えているかどうかを確認する

④①〜③を繰り返し、単語がある程度定着したら、単語の意味を説明出来るようにする

 

④について、全ての単語の説明を出来るようにするのは大変なため、答練の記述問題を覚えることを優先し、その追加として、他の単語の意味を覚えるようにすると良いと思います。

 

 

<論文答練について>

本試験もそうなのですが、1時間弱余ります。時間配分については深く考える必要はありませんが、時間いっぱいまで見直しを行う姿勢をなくさないように心がけましょう。

計算の練習に最適であるため主に計算の追加テキストのような扱いをしていくと良いと思います。

①論文答練を受け、可能な範囲で自己採点。

②わかっている範囲で、間違えた箇所、理解が足りなかった箇所をその日の内に見直し、解消する。

③①〜②を続け、復習していない答練が4個程度溜まったらまとめて解き直しをする。

④③を繰り返したら、「基礎答練」「応用答練」などを1ヶ月程度おきにまとめて解き直しをする。難易度に関わらず得点は80点以上、時間は1時間程度を目標にしましょう。

 

3月末までは他の科目の方が優先度が高いため、③、④の解き直しについては4月以降でも問題ないと思います。

 

 

<最後に>

経営学はかなり負担が小さく、短期間でも高得点を狙える科目であると思います。

また、計算については、一定数「計算が苦手な人」がいるため、必ずしも満点近くを取る必要もありません。

しかし、単語の暗記は高得点を取る人はしっかりとやっていますから、これを怠ると予備校ごとの有利不利だけでなく、同じテキストを使っている人にも差をつけられ、致命的な差が生じる恐れがあるため、単語の暗記は必ず行いましょう。

負担が小さいからと言って手を抜くことのないように、計画的に勉強を進めていきましょう。

 

 

 

12月短答〜4月までの過ごし方

12月短答後から4月の公開模試までの期間は会計士受験生にとって負担が大きく、また、この期間の過ごし方により本番あたりでの成績に影響が出てくると思っているので、何か参考になりそうなことを書いていきます。

なお、12月短答の結果が予想ボーダー周辺以上で論文目標の方々を想定して書いていきます。

 

<なぜこの時期の負担が大きいのか>

①短答合格による達成感に浸ってしまい、切り替えにエネルギーを要する。

②勉強の仕方がガラリと変わるため、慣れるためにエネルギーを要する。

③勉強すべき科目が増える。

④「6科目×4回×2セット=48回分+計算答練」の答練を1月〜4月までの間に全て受けた上で復習をしなければいけない。

 

〜解説〜

①〜③はやる気を出せば解決します。初心に帰りつつ、勉強計画を練り直して実行に移せば解決します。

問題は④です。

1回3時間のテストを3日に1回以上のペースで受ける訳ですが、この答練は全範囲を4分割したものであるため、普通にやってたら予習が間に合いません。間に合わないとノー勉で答練を受けるという無意味な行動をするハメになります。

そしてさらに、4月から各予備校で第1回公開模試が始まる訳ですが、この公開模試である程度の成績(得点比率52以上)を取るためには、それまで受けた答練の復習をしておく必要があります。

もちろん第1回公開模試での順位は本番ではアテにならないのですが、妥協して後手に回ると挽回するのに結局多くのエネルギーを要するため、初めから良い成績を取っていくとその後が楽かつ安全なのではないかと思います。

 

 

<この時期の勉強について>

①講義が終わるまでは租税法を最優先で勉強し理解する。

②答練のペースに間に合うように答練の範囲の予習を終わらせておく。

 

具体的な開始時期としては(数値はただの主観)

租税法(計算)*:12月中旬〜(法人税法)→2月上旬〜(所得税法)→2月中旬〜(消費税法

財務(理論):12月中旬〜

経営(計算)*:12月中旬〜1月上旬

企業法:12月下旬or1月上旬〜

監査論:12月下旬or1月上旬〜

経営(理論):2月上旬〜

管理(理論):2月上旬〜

 

比率のイメージとしては(数値はただの主観)

12月・・・財:管:企:監:税:経=2:0:1:1:4:1

1月・・・財:管:企:監:税:経=2:0:2:2:3:1

2月・・・財:管:企:監:税:経=2:2:2:2:3:1

3月・・・財:管:企:監:税:経=2:2:2:2:1:1

4月・・・苦手科目を重点的に行い、他は偏りがないように満遍なく。

 

租税理論、財務計算、管理計算は重点的な勉強しなくて良いです。してる暇ありません。答練でメンテナンスを続けるのが効率的です。

*印が付いているものについて、租税法はテキストでの勉強がそこそこ理解出来たらあとは計算答練でのメンテナンスのみ。経営計算は計算の範囲の講義が終わってからはしばらく放置させ、3月上旬あたりに再開する(メンテナンスの有無は好みで)。

なお、メンテナンスとはテキストや問題集を用いた能動的な学習をせず、3〜4週間に1度程度のペースで答練を使って復習し確認することを言っています。

 

第1回論文答練の受講時に、その科目の勉強が第3回の範囲に突入出来るくらいのペースだと理想的だと思います。

ここでペースが間に合わせられないと、苦手科目となって長らく引きずる可能性がありますので、フルパワーで間に合わせましょう。

 

 

<最後に>

この時期に勉強が間に合わず長らく租税を苦手にし続けた12月合格の知人がいますし、私自身も監査が間に合わず6月まで苦手にし続けました。

つまり、間に合わないケースも十分あり得ますし、知人も私も決してサボってなどいませんでしたから、間に合わなくなるのが普通だと思います。そして、4月以降になれば時間に余裕が出来るので、その時に苦手を潰していけば解決します。間に合います。

ただし、だからと言って手を緩めると苦手科目が3個も4個も発生して間に合わなくなるケースも容易に想像できます。妥協することなく、「限界の一歩手前」でこの時期を乗り越えていきましょう。合格にグッと近付くはずです。

 

 

 

論文式試験勉強法〜企業法〜

このブログの論文式試験のお話は、主に12月組又は過年度論文生を想定しています。5月組は全く異なるアプローチでないと時間が足りず通用しないと思います。

 

 

<短答と論文の違い>

短答は主に条文に書いてある規定の内容を覚えましたが、論文では法令基準集(条文が載っている冊子)が配られるため条文の内容を覚えることはオマケ程度になり、主に「どういう理屈でどの規定を適用するべきなのか。」と言うことを問われるようになります。

してがって、論文に向けての勉強は主に

①各規定の趣旨を理解し、どのような場面で利用されるのかをわかるようにする。

②法律科目特有の答案を書けるようにする。

ことを目的に行うこととなります。

 

 

<企業法に関する知識及び注意点>

①主に会社法から出題される。商法、金商法は予備校でも十分な対策が行われないため出題されても埋没になる。

②1回の試験で出題される問題数が少ないため(6問程度)、1問あたりの影響が他科目よりも大きく、足切りの可能性を考慮する必要がある。

③書き方さえ身についてしまえば勉強の負担が少ない。

 

〜解説〜

②企業法の失点は「文章が下手」または「論ズレ」の2パターンがあります。前者の場合は部分点が期待出来るため恐れる必要はありません。問題は後者で、最悪1問丸ごと0点があり得ます。埋没以外の問題で論ズレを起こすことのないように、重要な論点は確実に書けるようにしておく必要があります。

③単純な暗記よりも理解がメインの科目であるため、一度書けるようになると、その後はメンテナンスで事足ります(と言うか、あの長文を全暗記するのはコスパが悪すぎる気が・・・一定数いるみたいですが・・・)。ただし、「書けるようになるまで」がかなり大変ですので決して軽い科目ではないです。

 

 

<初学者向け、勉強時期について>

大学で法律科目を受け、論述式の答案を書いたことがあるかどうかによって多少変わると思います。

①ド素人

予備校で「書き方講義」があると思いますが、知識がない状態で受講しても全く身にならないので、「書き方講義」のペースにあわせて予習しておくことをオススメします。とはいえ、12月中は租税法と財務会計論の方が優先度が高いため、余裕がない場合は年明けあたりから初めても良いと思います。また、企業法の勉強の仕方が全くイメージ出来ない場合には最悪序盤の答練を捨てて、「どのような試験なのか」を実際に経験してから本格的な勉強を開始するのも手だと思います。意味不明な勉強をして無駄に時間を浪費するくらいなら、身をもって知った方が早いですし、法令基準集のお陰で意外と書けるため、模範解答と見比べることで「何が足りていないのか」「何を書けるようにしていけば良いのか」を知ることが出来るのではないかと思います。

②答案を書いたことがある

「何を書けば良いのか」「どこを覚えれば良いのか」がわかっているはずなので、ド素人の方々と比べてかなり有利です。予備校で「書き方講義」を受講する方はそのペースに合わせて学習すれば良いでしょうし、受講しない方は答練のペースに合わせて学習すれば良いと思います。

 

 

<企業法の勉強の仕方>

まずは問題集を利用し、出題範囲の論点の立法趣旨やそれに基づく法解釈を覚えましょう(当然ですが短答でしか出題されない論点の趣旨等は覚える必要はありません)。

この際必ず条文を確認しましょう。答案を書く際に条文の指摘をする必要がありますが、必ずしも条文と書きたい内容の文面が一致しているとは限らないため、その確認をしていく必要があります。

覚える論点の数はそこまで多くないですが、文章量が多く、自分自身が順序立てて理論的に書けるようにならなくてはいけないため、地道に、正確に理解し、再現できるようにしていきましょう。

 

これを全部覚えることが出来ればあとは答案の書き方を身につけるだけで企業法の勉強はほぼ終わりです。

 

企業法に限った話ではないのですが、長文の答案を採点する際、採点者は「この文章が書かれていれば1点加点」のような感じで採点基準を設けています。したがって、多く書けば書くほど加点されるという訳ではないし、大筋が当たっていても加点対象の文章を書いていなければ点数は来ないです。このため、「加点対象となる文章を確実に書く」ことを意識する必要があります。

企業法の答案では、

①どんな問題が起きていて、この問題を解決するためには何がわかれば良いのか。

②①がわかるためにはどの規定を適用することになるのか。

③②の規定はどんな内容で、それによってどんなことが言えるのか。

④③の考え方をこの問題に当てはめることは出来るのか。当てはめた結果どうなるのか。

を書いていけば事例問題では概ね点数が来ます。

勉強をしてしっかり覚えた立法趣旨や法解釈は③で使うので、③を書くのは得意になるでしょうしガッツリ書きたくなると思います。しかし、①や④にも加点対象が存在しているので、これらを忘れずしっかりと書かなければ点数は低くなってしまいます。

したがって、「答案の書き方」を練習する際は、③の書き方だけでなく①や④も丁寧にかけるよう、お手本である模範解答と自身の答案を比べていきましょう。

 

なお、この手の問題では多く書き過ぎても理屈が間違っていなければ減点は来ないはずです。減点が来るのは「間違ったことを書いた」「文体や漢字を間違えた」場合のはずです。ですので、模範解答と比べて余計な文章があったとしても気にする必要はありません。むしろスマートな答案を目指すあまり加点対象となる文章までも削る恐れがありますので、理屈が間違ってなくて解答欄に余裕があるなら書いてしまいましょう。

 

また、法解釈によって、解答が複数存在する問題があります。この場合でも「理屈が間違っていなければ加点」となります。このため、模範解答と自分の答案が全く異なっていても論ズレにならない可能性があります。立法趣旨や法解釈の勉強をしっかりしておくと、こういうケースにその場で対応出来るようになりますので、引き出しを多く持っておくと役に立ちます。

 

 

<論文答練について>

①答練を受け、模範解答を確認し、どんな理屈で答案を作成しているのかを確認する。

②復習していない答練が4個程度溜まったらまとめて解き直しをする。この際必ず時間を計り、制限時間以内に解けたかどうかも重視する。

③②を繰り返し、「基礎答練」「応用答練」などを1ヶ月〜2ヶ月程度おきにまとめて解き直しをする。得点は主に明確な採点基準があるものの合計点数の7割以上(たぶん56点以上)、時間は1時間半程度を目標にしましょう。

 

なお、自己採点は出来たらする程度で良いですが、他科目と違い論点ごとに点数が大きくバラつくはずなため、実力の目安になると言い切れないと言うことを頭の中に入れておいてください。あくまでも「その論点・その問題の理解度」しかわかりません。

また、出題問題数の関係上、重要度がめちゃくちゃ低い論点が50点分を占める場合もあります。

 

以上より、他科目と比べて答練の信頼度が落ちますので、定期的な実力の確認目的には絶対に使わず、あくまでも問題形式のテキスト代わりとして使うようにすることをオススメします。明らかな重要論点だけでなく、「問題集に載ってる論点だけど問われ方が違う」という問題も多々あると思いますので、そういった論点の理解を深めることなどに答練を使っていきましょう。

 

 

<余談>

短答と論文で全くの別物ですが、短答知識が全く役に立たない訳ではありません。

むしろ、短答知識が豊富だと、細かい規定を指摘出来たり、結論を素早く書けたり出来ます。

また、短答論点を法令基準集で探させて規定をそのまま書かせる問題もあります。

したがって、テキストを用いた復習をする際は、短答知識の確認も多少しておくと、ちょっと良いことがあるかもしれません。

 

 

論文式試験勉強法〜管理会計論〜

このブログの論文式試験のお話は、主に12月組又は過年度論文生を想定しています。5月組は全く異なるアプローチでないと時間が足りず通用しないと思います。

 

 

<短答と論文の違い>

出題範囲は全く同じで、出題形式が変わります。

・計算は、総合問題形式に変わり大問一つを30分弱程度で解くようになります。資料や問題文の量が跳ね上がるため、管理会計論の計算が苦手な人にとっては更に難しく感じるかもしれません。しかし、計算が得意な人にとっては差をつけるチャンスとも言えます。

・理論は、短答までは文章を読んで○×の判断が出来ればよかったところが、白紙に文章を書かなくてはなりませんから深い理解が求められます。とは言え、計算ありきの理論や、多くの受験生が知らない論点など、埋没になるものも多く、「書けなければいけない理論」の量も他科目と比べると少なかったりします。

以上より、論文に向けての勉強は主に

①ーα(計算が得意)総合問題形式での出題にも対応出来るように、丁寧な下書き、正確な資料の読み取り、素早い計算を目指す。

①ーβ(計算が苦手)計算を得意に変える。最低でも解き方がわかる問題は正解できるようにする。

②正しい文章を書けるようにする。

ことを目的に行うこととなります。

 

 

管理会計論に関する知識及び注意点>

・大問1個丸ごと埋没になる場合がある。

 

〜解説〜

管理会計論は短答も論文も超難度になる場合があり、論文の場合、大問4個中の1個が丸ごと埋没になる場合があります。また、大問丸ごとと言わずとも、大問の半分とかが埋没になったりします。

このため、大問1個全く解けなくても合否に影響がない場合もあるわけですから、その埋没で時間を溶かさないよう時間配分に気をつけなければいけませんし、他にも解けないからとパニックになって他の問題を冷静に解くことができなくならないようにも気をつけなければいけません。

なお、計算が得意な人は埋没だろうと何だろうと解いて偏差値70超とか取ってくるので、自分が計算得意派だと思う方は難しい計算でもある程度は解けるように計算力を高めておいても良いのではないかと思います。

 

 

<初学者向け、勉強時期について>

計算は、総合問題形式になるだけなので論文答練までは定期的なメンテナンス以外、特別何かする必要はないと思います。

理論は、他科目と比べてそこまで分量が多くないので論文答練に間に合うなら開始時期自体は遅めでも良いと思います。

 

 

<計算の勉強の仕方>

総合問題形式の計算答練(某予備校で言うステップⅡ)と論文答練を繰り返し解きましょう。

管理会計論の計算は、短答も論文も「下書き・資料の読取・計算スピード」が大切で基本は変わりません。詳しくは「短答式試験勉強法〜管理会計論〜」の方に記載してありますので、そちらをご覧ください。

基本的には答練を繰り返し解いて勉強することになりますが、

・短答で使った計算答練・・・知識を正確にするため

・上記以外の答練・・・「下書き・資料の読取・計算スピード」の練習のため(総合問題対策)

のような感じで使い分けることになると思います。

計算の得意不得意にもよりますが、知識を正確にするのは5月あたりまでに終わらせて、それ以降は総合問題対策に時間を使うのが望ましいのではと思います。

計算がどうしようもない方は、一度計算が得意な友達等に頼んで解くところを見せてもうと良いかもしれません。真似しても効果はありませんが、得意な人の思考プロセスを知ることで参考になることがあるかもしれません。

 

 

<理論の勉強の仕方>

私の通っていた予備校だけかもしれませんが、論文理論用問題集が配られたのが4月末でした。私はどうしても早期に問題集が欲しかったためテキストを使って論文理論用問題集を自作しましたが、通常は重要性や正確性に問題が生じ勘違いしたまま勉強を進めるハメになるため作らない方が良いです。ですので、問題集を持っていない方はテキストベースで学習をしていくことになります。問題集があればその問題集に書いてあることを覚えていけば良いはずです。

理論問題は

原価計算基準の文言、単語の定義を問う単純暗記問題

②用語の意味、長所、短所、登場背景などを問う理解を伴う問題

③計算結果を元にどういうことが言えるのかを問う問題

の3種類があります。

③は計算ができれば②の知識で解けますので、①と②に対応できるよう、「文言」「定義」「どのようなものか」「何に使えるのか」「長所」「短所」などをおさえておきましょう。

 

 

<論文答練について>

①答練を受け、計算だけ自己採点をする。

②間違えた箇所、理解が足りなかった箇所をその日の内に見直し、解消する。

③①〜②を続け、復習していない答練が4個程度溜まったらまとめて解き直しをする。この際必ず時間を計り、制限時間以内に解けたかどうかも重視する。

④③を繰り返したら、「基礎答練」「応用答練」などを1ヶ月程度おきにまとめて解き直しをする。難易度に関わらず得点は80点以上、時間は1時間半〜2時間程度を目標にしましょう。

 

とにかく時間配分に気をつけましょう。

大問1個あたり30分を超えた場合、基本的には次の大問に移らないといけません。例外として、解き方が完全にわかっていて自信もあって時間さえあれば解けそうな場合にはそのまま突っ込む方が良いこともあります。

また、問題を解く前に小問をざっと見ておきましょう。計算結果を使わずに書ける理論問題があれば、計算より先に解いておくことをおすすめします。

これは、計算で無駄に時間を使いすぎて理論を解く時間がないということを防ぐ目的があります。

 

 

<最後に>

計算が得意な人はこの科目を全力で楽しみましょう。

計算が苦手な人はこの科目への「苦手意識」をなくしましょう。「苦手意識」を持つと苦手なものを勉強しなくなり、さらに周りから置いて行かれてしまいます。意識を切り替えたり、期間と量でノルマを課したりして、ちゃんと取り組むようにしましょう。

 

 

論文式試験勉強法〜財務会計論(理論)〜

このブログの論文式試験のお話は、主に12月組又は過年度論文生を想定しています。5月組は全く異なるアプローチでないと時間が足りず通用しないと思います。

 

 

<短答と論文の違い>

出題範囲は全く同じで、出題形式が変わります。

・計算は、短答までは1問5分程度で解いていたところが、総合問題形式に変わることで18箇所くらいの空欄を1時間程度で埋めるようになるだけです。総合問題が苦手な方は大変かもしれませんが、特に難易度が跳ね上がるわけではありません。

・理論は、短答までは文章を読んで○×の判断が出来ればよかったところが、白紙に文章を書かなくてはなりませんから深い理解が求められます。

したがって、論文に向けての勉強は主に

①総合問題の正しい解き方を身につける

②正しい文章を書けるようにする

ことを目的に行うこととなります。

 

 

<財務課理論に関する知識及び注意点>

財務会計論の配点が多く総合得点比率への影響が大きいため「高得点≒合格」となる。

財務会計論は他科目からの影響を受けにくいため得点比率52未満を取るとカバーが大変。

③財務計算よりも財務理論の方が受験生の完成度が高い。

 

〜解説〜

①②財務会計論は200点満点です。他科目は100点満点ですので、総合得点比率への影響は2倍です。

超簡単に計算すると、

財務会計論が58、他科目全て50だと加重平均して52.29になるので合格です。

財務会計論が46、他科目全て54だと加重平均して51.71になるので不合格です。

つまり、財務会計論1科目の出来だけで、他の科目が52を超えていようが超えていまいが合否を左右させる場合があるので、最重要科目と言えるわけです。

 

③計算は得意不得意の影響が大きいのでしょう。これに対して理論は覚えてしまえば出来るため、計算に比べて出来る人が多いのでしょうね。財務理論の平均点は割と高いため、差をつけられないように重点的に勉強する必要があります。

 

 

<初学者向け、勉強時期について>

詳しい話は後述しますが、理論の勉強に慣れるまでに時間がかかるので、早めに取り組んでおきましょう。

短答後は、まずは全力で租税法を行えば良いですが、その合間の時間で財務理論を挟み、初回の論文答練までに論文用問題集の半分までをそこそこ正解出来る程度(80%程度)を目指しましょう。

1月になると租税、財務以外の勉強も力を入れないといけませんので、租税と財務はなるべく早めに進められるように、そして論文用の勉強に早く慣れるようにする必要があります。

 

 

<財務理論の勉強の仕方>

基本は「会計処理とその理由を説明できる。」

複数の考え方がある場合は「なぜ複数の処理が認められているのか。」「なぜ制度上認められていないのか。」

他には「この処理とこの処理はどんな共通点があり、なぜ共通点があるのか。」や「日本と外国でなぜ処理が違うのか。」

などなどが問われます。

こんな感じの問題なので、論点に対する深い理解が求められます。

 

ここで、「深い理解=テキスト精読、専門書漁り、会計基準暗記」とすると、非常に効率が悪いため、基本的には論文用問題集をテキスト代わりに用いることが良いと思います。

 

〜論文用問題集の使い方〜

①問題文を読み、「何を問われているのか」を理解する。

②模範解答を写経し、「なにを書くべきなのか」「どう書くべきなのか」を理解する。

③①〜②を繰り返し、テキスト代わりに用いて可能な限り暗記する。

 

「論文問題集の問題が本番そのまま出題されるわけがない」という指摘があると思いますが、「論点」自体は本番そのまま出ます。聞かれる内容もかなり近いものが出ます。そして、多くの受験生が問題集と答練で学習を行うため、問題集に載っている論点は正解率が高くなり、問題集に載っていない論点は埋没問題になりやすくなります。

また、論文用問題集はテキストの中からプロである講師が重要なところを選んで問題集にしたものです。受験生がテキストベースで学習すると、重要かどうかの判断や、どこまでの理解が求められているのかがわからず、的外れの学習をするハメになります。というか、割と問題集が網羅的なので、問題集を完璧にしたならば落ちる心配はしなくて良いです。

他にも、論文式試験は、「自分の言葉で書く」わけではなく「採点者に丸をつけてもらうために書く」必要があるため、単語や漢字、専門用語を正しく書かなくてはなりません。このため、お手本となる模範解答をじっくりと読む、写す行為は非常に有効です。

 

仮にテキストベースで学習を進めているとしても、問題集を解いて「みんなが解けるであろう論点を正確に答えられるのか」ということの確認を必ず行ってください。「同じ予備校の人はみんな出来ていて自分だけ知らない」というのはあまりにも虚しいです。

 

写経以外で問題集を解くときは、必ず添削を行うようにしてください。

「基準がわからないから添削をしない」という方もいるとは思いますが、配付される問題集は解き捨てで使うものではなく、反省し繰り返し解くためのものですので、それは教材の使い方を間違えていることになります。

部分点をつけるわけではないので、基本的には助詞以外の単語があっているかどうかを見れば良いです。

「省略できるのか」「言い換えできるのか」の判断ですが、これが出来るのであれば「その論点を理解している」ということになります。判断ができない場合は理解不足ですので、先生に聞いて確認してみましょう。

 

このように、勉強の仕方が短答と全く異なるため、勉強を始めてすぐは覚えるのに時間がかかり、問題1問を理解するのに10分とかかかります。

1ヶ月もすればかなりマシにはなるのですが、それまでが苦痛ですので、自暴自棄にならないように慣れるまでの期間をうまく過ごしていきましょう。

スタートがうまく行くと後がかなり楽です。(というか2〜3月はまともに勉強できないのでスタートダッシュで貯金作っておかないと大変)

 

 

<論文答練について>

①答練を受け、計算だけ自己採点をする。

②間違えた箇所、理解が足りなかった箇所をその日の内に見直し、解消する。

③①〜②を続け、復習していない答練が4個程度溜まったらまとめて解き直しをする。この際必ず時間を計り、制限時間以内に解けたかどうかも重視する。

④③を繰り返したら、「基礎答練」「応用答練」などを1ヶ月程度おきにまとめて解き直しをする。難易度に関わらず得点は160点以上、時間は2時間〜2時間半程度を目標にしましょう。

 

なお、初見時において理論問題は自己採点をする必要はありません。答練の理論は問題集から出題されることが多く、初見の問題の場合は「その答練で覚える」というものであるためです。

普段の勉強で覚えていたなら書けるはずですし、書けなかったなら覚え直すだけです。

 

解く順番は、「理論→計算」をオススメしています。

これは、理論は出来るかどうかの判断を一瞬で出来ますが、計算はその判断を一瞬で出来ないため、計算で無駄に時間を使いすぎて理論を解く時間がないということを防ぐ目的があります。

 

 

<余談>

勉強法に悩むなら問題文模範解答全暗記で良いです。

入り口が全暗記なだけで、繰り返していく内に「理解」に変わっていくので、全暗記でも「体系的な理解」にそのうち進化していきます。

ただし、ただ繰り返すだけでなく「理解をしようとする姿勢」「模範解答の読み込み」「テキストに戻ったり先生に質問する」ということは必要になりますので、注意しましょう。

 

 

<最後に>

財務会計論は多くの受験生が本気を出して勉強します。

平均点自体は知れていますが、ちょこっとマイナーくらいの論点なら平気でみんな正解してくるので、置いて行かれないように頑張って勉強しましょう。

租税法とは大違いです。

 

 

会計士試験の受験生を見て思っていたことを箇条書きで書くだけ。

ちょっとムカつくこと言うかもしれません。

 

 

 

 

 

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・講義はペースメーカーとして使うべきで、耳より目と手で覚えた方が確実。

 

・講義を勉強時間に含めるべきではない。講義での確認は時間の無駄。質問とテキストで済ますべき。

 

・受験生が全体的に「体系的な理解」に縛られすぎな印象がある。暗記も重視すべき。正解すればどちらも同じ。

 

・「インプット」「アウトプット」「回転」等の言葉に振り回されている印象がある。意味や必要性を理解しているのか?

 

・講師の発言はほとんど正しい。が、人間なのでたまにドヤ顔するためだけの発言をすることもあるし、気休めを言うこともある。手放しで信じて全てを鵜呑みにすると振り回されるので、自分の軸を作り、情報の取捨選択をするべき。

 

・過去問は実力を測る目安としてしか使えない。短答では肢別問題集が過去問ベースで作られていること、論文では直近の過去問で出た問題は出題可能性が低いことから、直前期に何回分もやる意味ない。時間の無駄。やって意味あるのは短答の計算だけ。論文の計算は捨て問が多い。

 

Twitterで「点数伸びない」とか言ってる暇あったら勉強した方が良い。

 

・「一緒に勉強しよう」は、高め合うことを目的とするべき。馴れ合い目的は「一緒に足を引っ張り合おう」と同義。一人で勉強できないからメンバーを募るのは後者。

 

・1日10時間以上を毎日続けられる人は稀。これをサボらず実行出来てるのに受からない場合は、覚えようとしていないか、使っている教材がおかしい。

 

・ハナから現状で達成可能な目標を設定する人が多すぎる。努力すれば達成出来て、達成すれば必ず合格出来る絶妙に高い水準にするべき。

 

・達成不可能な目標を掲げる人もたまにいる。全く意味がないし、悪い影響しかないのでやめるべき。Twitter上の承認欲求パフォーマンスは高得点と合格のイキリ報告だけで良い。

 

・「Aランクだけ出来れば受かる」は理想論で、実際はすべてのAランクを毎回必ず解けるわけではない。Aランクの勉強が終わったらBランクやCランクも挑戦するべきである。

 

・単科目だけ出来るより全科目が満遍なく出来た方が強い。苦手があるなら逃げずに潰すべき。

 

・全科目が満遍なく出来ても低い程度で満遍なく出来ていると落ちる。全科目を満遍なく出来た上で得意科目があることが望ましい。

 

・勉強に限らないが、うまくいかないことを自分の責任として受け入れられないうちは進歩しない。運ゲーをする気がないのであれば、全部自分のせいにして乗り越えるべき。メンタルがやられるが勝てば解決する。

 

・「短答受かれば論文余裕」「5-8でも全然受かる」「時間をかければみんな受かる」全部合格者の結果論。論文は全然余裕じゃないし、12-8の方が良いに決まってるし、時間かけてもやること間違えてたら落ちる。試験前日の調子付け以外で気軽に言うべきではない。

 

・「短答5回受けた」とか言いながら勉強法語ってる人いるけど、その人のアドバイスを鵜呑みにしたら短答5回受けることになる。

 

・量は質を凌駕する。質を求める無駄な時間があるなら勉強に使った方が良い。最適解はあっても最適解を探す時間はない。

 

・覚えるまで勉強すれば覚えられる。わかるまで勉強すればわかる。逆も然り。

 

・気持ちが下がっている時は、「自分」が前を向かない限り気持ちは戻らない。他人に励まされても前を向くのは相手ではなく「自分」である。これがわからなければ他人を頼っても長引くだけ。「自分」が前を向こうと思わない限り、前を向ける日は来ない。