ナマズンの会計士受験お勉強メモ

会計士試験に必要だろうなと感じた事前知識や心構えを書くぞ

12月短答〜4月までの過ごし方

12月短答後から4月の公開模試までの期間は会計士受験生にとって負担が大きく、また、この期間の過ごし方により本番あたりでの成績に影響が出てくると思っているので、何か参考になりそうなことを書いていきます。

なお、12月短答の結果が予想ボーダー周辺以上で論文目標の方々を想定して書いていきます。

 

<なぜこの時期の負担が大きいのか>

①短答合格による達成感に浸ってしまい、切り替えにエネルギーを要する。

②勉強の仕方がガラリと変わるため、慣れるためにエネルギーを要する。

③勉強すべき科目が増える。

④「6科目×4回×2セット=48回分+計算答練」の答練を1月〜4月までの間に全て受けた上で復習をしなければいけない。

 

〜解説〜

①〜③はやる気を出せば解決します。初心に帰りつつ、勉強計画を練り直して実行に移せば解決します。

問題は④です。

1回3時間のテストを3日に1回以上のペースで受ける訳ですが、この答練は全範囲を4分割したものであるため、普通にやってたら予習が間に合いません。間に合わないとノー勉で答練を受けるという無意味な行動をするハメになります。

そしてさらに、4月から各予備校で第1回公開模試が始まる訳ですが、この公開模試である程度の成績(得点比率52以上)を取るためには、それまで受けた答練の復習をしておく必要があります。

もちろん第1回公開模試での順位は本番ではアテにならないのですが、妥協して後手に回ると挽回するのに結局多くのエネルギーを要するため、初めから良い成績を取っていくとその後が楽かつ安全なのではないかと思います。

 

 

<この時期の勉強について>

①講義が終わるまでは租税法を最優先で勉強し理解する。

②答練のペースに間に合うように答練の範囲の予習を終わらせておく。

 

具体的な開始時期としては(数値はただの主観)

租税法(計算)*:12月中旬〜(法人税法)→2月上旬〜(所得税法)→2月中旬〜(消費税法

財務(理論):12月中旬〜

経営(計算)*:12月中旬〜1月上旬

企業法:12月下旬or1月上旬〜

監査論:12月下旬or1月上旬〜

経営(理論):2月上旬〜

管理(理論):2月上旬〜

 

比率のイメージとしては(数値はただの主観)

12月・・・財:管:企:監:税:経=2:0:1:1:4:1

1月・・・財:管:企:監:税:経=2:0:2:2:3:1

2月・・・財:管:企:監:税:経=2:2:2:2:3:1

3月・・・財:管:企:監:税:経=2:2:2:2:1:1

4月・・・苦手科目を重点的に行い、他は偏りがないように満遍なく。

 

租税理論、財務計算、管理計算は重点的な勉強しなくて良いです。してる暇ありません。答練でメンテナンスを続けるのが効率的です。

*印が付いているものについて、租税法はテキストでの勉強がそこそこ理解出来たらあとは計算答練でのメンテナンスのみ。経営計算は計算の範囲の講義が終わってからはしばらく放置させ、3月上旬あたりに再開する(メンテナンスの有無は好みで)。

なお、メンテナンスとはテキストや問題集を用いた能動的な学習をせず、3〜4週間に1度程度のペースで答練を使って復習し確認することを言っています。

 

第1回論文答練の受講時に、その科目の勉強が第3回の範囲に突入出来るくらいのペースだと理想的だと思います。

ここでペースが間に合わせられないと、苦手科目となって長らく引きずる可能性がありますので、フルパワーで間に合わせましょう。

 

 

<最後に>

この時期に勉強が間に合わず長らく租税を苦手にし続けた12月合格の知人がいますし、私自身も監査が間に合わず6月まで苦手にし続けました。

つまり、間に合わないケースも十分あり得ますし、知人も私も決してサボってなどいませんでしたから、間に合わなくなるのが普通だと思います。そして、4月以降になれば時間に余裕が出来るので、その時に苦手を潰していけば解決します。間に合います。

ただし、だからと言って手を緩めると苦手科目が3個も4個も発生して間に合わなくなるケースも容易に想像できます。妥協することなく、「限界の一歩手前」でこの時期を乗り越えていきましょう。合格にグッと近付くはずです。