このブログの論文式試験のお話は、主に12月組又は過年度論文生を想定しています。5月組は全く異なるアプローチでないと時間が足りず通用しないと思います。
<経営学とは>
選択科目のうちの一つです。
多くの人が選択しますが、「数学が得意!」な人が選択する統計と違い、「経営が得意!」な人が選択する訳ではありませんから、みんな同じスタートラインから始めることができます。受験生が満遍なく分布するため魔境にはならず、特に理由がないなら経営学選択が安全だと思います。
経営学は計算と理論の2つに分かれています。
会計学や租税法と異なり、計算と理論は基本的に範囲が別です。
計算はパッと見難しそうですが、範囲が狭く、行う計算も難しいものは少ないですし、何より素早く計算をする必要が全くないため、勉強すればちゃんと点数を取ることができます。
理論は単語を答えるものと内容等を説明するものが出題されます。ただ、こちらについては「必ずしも予備校のテキストに載っているものが出るとは限らない」、「予備校ごとにテキストに載ってる言葉が違う」ため、「自分が通ってる予備校のテキストに載ってて、みんなが解ける問題で落とさない」ことが大切になってきます。
<初学者向け、勉強開始時期について>
租税法同様、短答終わってから始めれば良いです。
12月、1月は経営学以外の負担が大きいため、12月、1月は計算をやるだけにしておくと良いと思います。理論は2月以降からで十分間に合うはずです。
<経営学に関する知識及び注意点>
①計算は比較的簡単で、予備校ごとの差異も小さいため、高得点を取れるようにしなければいけない。
②理論は予備校ごとの差異があり、テキストから出るとも限らないため、計算と比べ出来ない問題が多い(必ずしも埋没となる訳ではない)。このため、取れるところを確実に取るようにする。
<勉強の仕方>
・計算
初見では難しく感じるため、早いうちに出来るようにし、苦手意識を持たないようにしましょう。
①講義を受ける
②計算の講義が全て終わるまでに習った範囲の問題集を確実に正答できるようにする
③②から2週間程度空いたらまた解き直す
④③を繰り返し、知識の定着を図る
・理論
①講義を受ける
②1週間以内に習った範囲の単語を覚える
③②から1〜2週間程度空いたら覚えているかどうかを確認する
④①〜③を繰り返し、単語がある程度定着したら、単語の意味を説明出来るようにする
④について、全ての単語の説明を出来るようにするのは大変なため、答練の記述問題を覚えることを優先し、その追加として、他の単語の意味を覚えるようにすると良いと思います。
<論文答練について>
本試験もそうなのですが、1時間弱余ります。時間配分については深く考える必要はありませんが、時間いっぱいまで見直しを行う姿勢をなくさないように心がけましょう。
計算の練習に最適であるため主に計算の追加テキストのような扱いをしていくと良いと思います。
①論文答練を受け、可能な範囲で自己採点。
②わかっている範囲で、間違えた箇所、理解が足りなかった箇所をその日の内に見直し、解消する。
③①〜②を続け、復習していない答練が4個程度溜まったらまとめて解き直しをする。
④③を繰り返したら、「基礎答練」「応用答練」などを1ヶ月程度おきにまとめて解き直しをする。難易度に関わらず得点は80点以上、時間は1時間程度を目標にしましょう。
3月末までは他の科目の方が優先度が高いため、③、④の解き直しについては4月以降でも問題ないと思います。
<最後に>
経営学はかなり負担が小さく、短期間でも高得点を狙える科目であると思います。
また、計算については、一定数「計算が苦手な人」がいるため、必ずしも満点近くを取る必要もありません。
しかし、単語の暗記は高得点を取る人はしっかりとやっていますから、これを怠ると予備校ごとの有利不利だけでなく、同じテキストを使っている人にも差をつけられ、致命的な差が生じる恐れがあるため、単語の暗記は必ず行いましょう。
負担が小さいからと言って手を抜くことのないように、計画的に勉強を進めていきましょう。