ナマズンの会計士受験お勉強メモ

会計士試験に必要だろうなと感じた事前知識や心構えを書くぞ

短答式試験までの勉強のペースのついて

この記事は、「勉強を始めたは良いが、いつまでに何をどれくらいやれば良いのかわからない」という方の参考になれば良いなと思います。

なお、初学者かつ12月短答合格を前提として話を進めていきます。

 

大まかな形としては、

計算の完成→企業法の完成→監査論&財務理論の完成→管理理論の完成

の順でマスターしていくと良いのではないかと思います。

 

また、この記事で出てくる「○○を終わらせる」という表現は、肢別問題集があれば、肢別問題集を全範囲解いた時に最低でも正解率80%を超えていることを指します。短答本番までには90%〜95%にはしておきましょう。

 

〜目次〜

<計算>

<企業法>

<監査論>

<財務理論>

<管理理論>

 

<計算>

会計士試験の勉強は、人によって異なりますが、目標とする12月短答の約1年程度前から始まります。

はじめのうちは簿記の計算の勉強をすることになりますが、時期的に余裕があるのであれば、6月の簿記1級に合格することを目標にして勉強をしましょう。この際、理論の問題も出題されますが、計算の完成を優先させましょう。2月までにスタートしているなら十分合格できます。

間に合わなければ無理をせず11月に受けてください。ちゃんと勉強していれば、その頃には理論も終わっており、かなり余裕で合格できるはずです。

講義の進度にもよりますが、計算の既習範囲は6月末までに財務管理共に問題集の論点はすべて理解した上で解けるようにし、それ以降は「理解していない範囲=講義で扱ってない範囲」となるようなペースで勉強を進めましょう。また、7月あたりから計算答練(テストのこと)が始まると思います。理解した範囲の復習は日々の答練に任せ、問題集による復習はなるべく控えるようにし、時間を理論科目に割くようにしましょう。基本的に答練で問題集に出てくる重要論点は網羅できるはずなので復習が不十分になることはないはずです。また、計算答練は実施日から1ヶ月後くらいに3〜4回分をまとめて解き直し、忘れていないかのチェックを定期的に行いましょう。答練の難易度にもよりますが、70点を切るようであれば問題集やテキストに戻ってその範囲の確認をする必要があると思います。

 

<企業法>

企業法は5月あたりからボチボチ始めていきましょう。量が膨大なため、なるべく早めに手をつけることが大切です。また、長引かせると他の理論科目に割く時間がなくなるため、8月末までには商法、金商法も含めて、企業法を終わらせることを目標にしましょう。講義のペースを超えても他科目と比べ自習での理解定着がしやすいはずなので、頑張って進めると後が楽になります。

企業法の学習が終わったら、あとは2〜3週間に1回くらいのペースで全範囲の復習をする、程度の確認で良いと思います。そうしないと他の理論科目が間に合わなくなります。もちろん、確認した時に全く覚えてないことが発覚したら企業法の比重を高めましょう。

 

<監査論>

8月、遅くとも9月あたりから手をつけていきましょう。肢別問題集がある場合、主にそれを使って学習することになると思いますが、企業法と違って肢別丸ごと暗記しても点数に直結しない場合があります。可能な限り「できる」「しなければならない」「することがある」などの語尾を確実におさえるようにしましょう。理由付けをすると覚えやすいですが、中には「基準にそう書いてあるから」としか言いようのないものもあるので、そういったものは理由に拘らず覚えるようにしましょう。また、会社法監査、金商法監査、公認会計士法、歴史、倫理規則など、相当数の受験生が捨てる選択をする範囲についても必ず捨てることなく学習するようにしましょう。なんやかんや毎年ほぼ必ず何かしらが出て20点分くらいにはなるので、ここで正答できるようにしておくと周囲と差をつけることができますし、監査が荒れた場合でも足切りの可能性を下げることができます。

 

<財務理論>

こちらも8月、遅くとも9月あたりから手をつけていきましょう。監査論と比べて自分が学びやすいと感じた方を先に重点的に進めると効率的に学習を進めることができると思います。監査論と財務理論をあわせて10月末〜11月頭あたりまでに終わらせることができれば12月合格は目の前のはずです。収益費用や資産負債などの総論的な話に時間をしっかり費やして先に理解しておくと、各論の学習が少し楽に感じるかもしれません。

 

<管理理論>

余った時間でできるところまで進めましょう。

原価計算基準の文言を暗記する必要がある箇所がありますが、論文式試験でもそのまま書かせる問題が出題される場合があるので、必死に暗記する価値はあります。12月落ちるとその後論文用答練で書かされて覚えられるようになるので、5月短答や翌年の12月短答では原価計算基準の理論はだいぶ楽になっているのではないかと思います。

管理会計分野の理論は、量が多く馴染みの薄いものもあるため、ひとまずは「テキストに出てくるのに知らない言葉」をなくすようにインプットを行い、余裕があれば精度を高めていく、というようにしていくと良いと思います。管理会計分野の理論は少しでも意味を知っているだけでなんとなく解ける場合もあるため、サラッと頭に入れておくだけでも効果を発揮する場合があります。

 

 

時期や学習の程度としてはこんな感じです。

なるべく早く終わらせることが短期合格には重要ですが、十分な理解ができていないのに先に進むのはご法度ですので注意してください。

理解が甘い状態で先に先にと進んでいくと、復習に時間がかかり過ぎて新たに学んだ範囲の学習が手付かずになるおそれがあります。